35歳女 粋な副葬品に感銘しました

現在2児の母親をしている専業主婦です。

10年ほど前の話ですが、私の伯父が亡くなり葬儀に参加したことがありました。

私が小さいころは伯父の家族と一緒に果物狩りに連れて行ってくれたり、潮干狩りに連れて行ってくれたり、うちに泊まりに来た時には私の寝かしつけまでしてくれたこともありました。

よく遊んでくれた優しい伯父とのお別れだったので、私はとても悲しかったのですが、感謝の気持ちで一杯でした。

読経や焼香などが終わり、最後のお別れの時。

御棺に副葬品を手向けます。

私たち家族はそれぞれお花を手向けました。

伯父の家族からはいつも身につけていたものなどの他に、趣味でよく使っていたあるものが手向けられました。

それが、釣竿でした。

内陸に住んでいた伯父でしたが、本当に釣りが好きで、シーズンになると休みのたびに沿岸の地域へ遠征し、釣りを楽しんでいました。

その帰りにうちへ寄って、魚をたくさんくれたこともあり親戚や親しい人の間では伯父の釣り好きは有名でした。

そんな伯父の為に家族は釣竿を入れようと考えたのです。

しかし、釣竿は金属や燃えない素材が使われている製品。

通常であれば副葬品としては入れられません。

そこで、伯父の家族は本物の釣竿に模して作った木製の釣竿を副葬品として手向けたのです。

私はこういうものがあることを知らなかったので、これはいいアイディアだなと思い感銘しました。

葬儀についての相談をする際に副葬品の相談もしておけば、釣竿のように入れられないものであっても木製の代替え品を副葬品として用意してくれる場合があるそうです。

他には金属でできたメガネや化粧品、酒類など様々なものを模したものがあり、遺族の気持ちに出来る限り応えてくれるようです。

これには伯父もきっと喜んでくれたのではないかと思います。

天国でも釣りを楽しんでいるのではないでしょうか。

身近にいる大切な人が亡くなってしまった時、それは本当に悲しくて気持ちに余裕はなくなるかもしれませんが、伯父の時のように故人の為に粋な計らいができたらいいなと思いました。