38歳女、葬儀で歌われた賛美歌に感動しました
30代後半の女性会社員ですが、10年以上前に祖母のお葬式に参列をしました。
祖母とは離れてくらしていたので、会うのは年末やお盆など1年のうち数回ほどでした。
祖母は助産師の資格を取得していたので、高齢になってからもボランティア活動をするなど、地元では大活躍をしていたようです。
確かにいつ会っても年齢を感じさせないほど明るくて行動派だったので、そんな祖母の葬式に参列することになるとは想像もしていませんでした。
祖母が住んでいた家の近くにある斎場で葬儀が行われるので、自分も親と一緒に参列をしましたが、その時印象に残ったことがありました。
祖母は仏教の東本願寺派を信仰していて、普段からお付き合いのあるお寺さんがお経をあげにきていました。
お経が読み終えられた後に、参列者がそれぞれ焼香をした後、故人に贈る言葉という時間がもうけられました。
遺族などが代表をして喪主が挨拶をしますが、その前に他の参列者も自由に言葉などを贈ることができます。
その時に、祖母が生前、ボランティアなどで仲良くしていた同年代の女性が数人、前に出てきました。
そしてその女性たちが賛美歌を一緒に声を合わせて歌い始めたので、最初は驚きました。
プロの声楽家のような声ではありませんが、祖母のことを見送るための、優しく澄み切った歌声で、思わず聞き入ってしまいました。
時間にすると2~3分ほどだったと思いますが、祖母の死を悲しんでいて、さらに安らかに眠ってほしいという気持ちが伝わってきました。
後から聞いたところ、祖母もボランティアなどで知り合った友達と一緒にコーラスに参加をして楽しんでいたようです。
離れて暮らしていたこともあり、生前の祖母のさいきんの生活などは全く知らなかったので、心がじんとくるものがありました。
友達に囲まれて、老後は楽しく過ごしていたのだとわかったら、とても嬉しくなりました。
そして賛美歌がとても心に響いたので、自分も歌ってみたくなりました。